ガイアナ共和国生まれのイギリス人アーティスト、フランク・ボウリング（Frank Bowling）の作品集。本書は、2022年にチューリッヒのギャラリー「ハウザー＆ワース（Hauser & Wirth）」で開催された展覧会に伴い刊行された。作者は、1950年代から現在に至るまでの80年にわたるキャリアを通じて、絵具の物質性について執拗なほどの熱心さを持って追求してきた。本展示では、2022年以降に自身のロンドンのスタジオで制作された8点の記念碑的な作品群に焦点を当て、88歳を迎えた作者の作品に新たな洞察を与えた。水、色彩、透明性、表面、動き、そして光が織りなす、鮮明で創造性に溢れた世界へと観る者を誘う作品集。

作者の息子であるベン・ボウリング（Ben Bowling）による序文、ブリストルを拠点に活動するキュレーターのジェンマ・ブレース（Gemma Brace）によるエッセイ、対談を収録。

Throughout a career touching eight decades - from the 1950s to the present day - Frank Bowling has obsessively inquired into the materiality of paint. Focusing on a selection of eight monumental works made in his London studio during and after 2020, "Frank Bowling: Penumbral Light" offers new insight into the 88-year-old artist's practice. and grants access into a vibrant creative world made of water, colour, transparency, surface, movement, and light.