イギリス人アーティスト、セシリー・ブラウン（Cecily Brown）の作品集。2016年10月から12月までニューヨークのギャラリー「ドローイング・センター（THE DRAWING CENTER）」で開催された展覧会に伴い刊行された。

過去10年間にわたって、作者はその官能的かつ擬似抽象的なキャンバス作品で注目を集めてきた。その間、作者は18世紀の巨匠ウィリアム・ホガース（William Hogarth）のドローイングや19世紀の百科事典の動物の欄、ジミ・ヘンドリックス（Jimi Hendrix）の1968年にリリースされたアルバム『エレクトリック・レディランド（Electric Ladyland）』のカバーなど、多様な資料から引用したモチーフの研究に研究を重ね、ドローイング作品を制作し続けてきた。

本書は、作者のドローイングを主として取り扱った初めての刊行物であり、初公開のものも多く含まれる約75点の作品を収録。テーマ別に構成されており、作者の反復するモチーフ群を通じて読者を導く一冊となっている。

テキストを同ギャラリーのキュレーターであるクレア・ギルマン（Claire Gilman）とアーティストのデヴィッド・サル（David Salle）が寄稿する。

For the past ten years, British painter Cecily Brown (born 1969) has been turning heads with her voluptuous, quasi-abstract canvases. All the while, she has been making drawings, study upon study of motifs taken from a wide range of sources, including drawings by the 18th-century master William Hogarth, pages of animals from 19th-century encyclopedias and the cover of Jimi Hendrix’s 1968 album Electric Ladyland.
Cecily Brown: Rehearsal is the first book devoted to the artist’s drawings. The volume features approximately 75 drawings, many of which are being published for the first time. Arranged thematically, the book leads readers through Brown’s repeated motifs.